2023/12/04 コラム
いじめは犯罪に問うことができるのか?いじめが何罪に該当するのか解説!
学校や職場でのいじめ。相手方に対してどのような処罰を求めることができるのか解説していきます。
いじめ加害者は何罪に該当するのでしょうか。
【暴行罪】
暴行を振るわれた場合、暴行罪に該当する可能性があります。
暴行罪は、怪我をしていないことが要件となります。
怪我をしていた場合は次に紹介する傷害罪に該当します。
なお、髪の毛を引っ張られたり耳元で大声を叫ばれた場合でも暴行罪が成立します。
例:ビンタされたが怪我はしていない
【傷害罪】
傷害罪とは、身体を傷害したときに成立する犯罪です。
傷害の手段は問われません。
暴行により怪我を負った場合や、精神的な暴力によりPTSDなど精神障害に至った場合、
傷害罪に該当する可能性があります。
例:殴られて怪我をする
【器物損壊罪】
物を壊されたり、使えない状態にされた場合、
器物損壊罪に該当する可能性があります。
例:教科書をビリビリに破られる
【脅迫罪】
生命、身体、自由、名誉または財産に対して害悪の告知をされた場合、
かつ、加害者が直接あるいは間接的に加えることのできる内容の場合、
脅迫罪に該当する可能性があります。
例:命令に従わなかったら殴ると言われる
【恐喝罪】
暴行・脅迫を手段として、財物を交付させられた場合、
恐喝罪に該当する可能性があります。
例:脅されてお金を支払わされる
【強要罪】
暴行・脅迫を手段として、無理やり何かをさせられた場合、
強要罪に該当する可能性があります。
例:土下座を強制される
【名誉毀損罪】
公然と事実を摘示して名誉を毀損された場合、
名誉毀損罪に該当する可能性があります。
例:SNSに晒される
【犯罪にならないいじめとは】
無視をされたり、仲間はずれにするようないじめは犯罪には該当しないことが多いです。
とはいえ、内容次第では該当する可能性もありますので弁護士にご相談ください。
本コラムで紹介した他にも、いじめの内容次第では該当する罪があります。
これって犯罪かも?と思ったらまずは須賀法律事務所にご相談ください。