コラム

2025/02/19 コラム

無断転載されたらどうする?対策と法的手続きを弁護士が解説します!

「自分のブログ記事が知らないサイトにコピーされている!」「Instagramの動画が無断で使われている!」そんな経験はありませんか?

インターネットが発達した現代では、他人のコンテンツが無断で転載されることが珍しくありません。しかし、無断転載は著作権侵害にあたる可能性があり、適切な対応をとることで権利を守ることができます。

本記事では、無断転載のリスクと具体的な対策、そして法的手続きについてわかりやすく解説します。

 

 

【無断転載のリスクとは?】

まず、「無断転載」とは、著作権者の許可なく文章・画像・動画などのコンテンツを他人が勝手に使用することを指します。

特に、以下のようなケースでは著作権侵害となる可能性が高いです。

 

ブログ記事のコピペ:オリジナルの記事がそのまま別のブログに掲載されている

Instagramの動画の無断転載:他人の投稿を勝手にダウンロードし、別のアカウントで投稿

画像や写真の使用:フリー素材ではない写真を他人が自分のサイトやSNSに掲載

 

無断転載された側は、以下のような不利益を受ける可能性があります。

検索エンジンの評価が下がる(オリジナル記事がコピーサイトより低評価になることも)

ブランドや信用が損なわれる

収益の機会を奪われる(広告収入や仕事の依頼が減る)

 

 

【無断転載されたときの対策】

もし、自分のコンテンツが無断転載された場合、冷静に対処することが重要です。

 

1. 証拠を確保する

まず、無断転載の証拠をしっかり残しましょう。

スクリーンショットを撮る(URL、日付がわかる状態で)

ページのHTMLを保存(万が一、相手が削除しても証拠として残せる)

Wayback Machine(Webアーカイブ)に記録する

 

2. サイト運営者やSNSに報告する

無断転載されたプラットフォームに通報することで、コンテンツの削除対応をしてもらえることがあります。

ブログ・ウェブサイトの場合:サイトの運営者やサーバー会社に通報

Instagramの場合:Instagramの「著作権侵害の報告フォーム」から申請

YouTubeの場合:YouTubeの「著作権侵害申し立てフォーム」を利用

プラットフォーム側が著作権侵害を認めれば、相手の投稿は削除されます。

 

3. 加害者に直接連絡する

無断転載した相手に直接コンタクトを取るのも有効です。

メールやSNSのDMで削除を求める

「著作権を侵害しているため、削除をお願いします」と明確に伝えましょう。

感情的にならず、冷静な文章で伝えることが大切です。

 

4. 法的手続きを検討する

相手が対応しない場合、法的措置を取ることも考えましょう。

内容証明郵便を送る:弁護士を通じて警告文を送ると、相手が削除に応じることが多い

損害賠償請求をする:無断転載による被害が大きい場合は、損害賠償を求めることが可能

裁判を起こす:悪質なケースでは、訴訟を提起する選択肢もある

 

特に、営利目的で転載されたり、何度も繰り返し行われたりする場合は、早めに弁護士に相談するのがベストです。

 

 

【弁護士費用は誰が負担する?】

無断転載に対する法的措置を取る場合、弁護士費用が発生します。

 

基本的には依頼者(被害者側)が負担しますが、訴訟で勝訴すれば相手方に費用の一部を請求できる場合があります。

損害賠償請求が認められれば、弁護士費用の一部が含まれることも。

法テラスを利用すれば、一定の条件下で弁護士費用の立替え支援を受けられる。

法的手続きを検討する際は、弁護士に費用の見積もりを確認し、リスクとメリットを比較検討するとよいでしょう。

 

 

【まとめ】

無断転載は著作権侵害にあたり、放置するとさまざまなリスクがあります。

もし無断転載されたら、まずは証拠を確保し、プラットフォームへの通報や加害者への連絡を行い、それでも対応されない場合は法的措置を検討しましょう。

適切な対応をとることで、大切なコンテンツを守ることができます。無断転載に悩んだら、弁護士に相談することも一つの手です。

著作権を正しく理解し、自分の権利をしっかり守っていきましょう!

 

当事務所では、無断転載に関する法律相談を受け付けております。

お気軽にお電話またはLINEにてお問い合わせください。

 

© 須賀法律事務所