2023/04/07 コラム
顔をすり替えて他人になりすます「ディープフェイク」とは?その危険性とは?
「ディープフェイクって何?」「どんな危険性があるの?」
【ディープフェイクとは】
元の定義は「2つの写真や動画の一部を交換する技術」のことでしたが、
最近では「フェイク動画(偽動画)」のことを指しています。
人工知能(AI)の進化によって誰でも簡単にフェイク動画が作れるようになりました。
顔のすり替えはもちろん、声までも変えることができてしまいます。
動画内の人物の顔や表情、声などを別人のものと差し替え、偽物の発言や行動をさせるのです。
【ディープフェイクの危険性】
今までも、フォトショップなどを使って写真内の人物の顔を別人のものと差し替える技術は
ありましたが、AIの進化により動画での差し替えも可能になってきたのです。
近年、ディープフェイクの悪用が社会問題になっています。
イギリスでは、ウォレス国防相が、ウクライナのシュミハリ首相になりすました人物と
ビデオ会議システムで通話した事件がありました。
本物と見分けがつかないくらいディープフェイクの技術が進んでいるのです。
日本でもテレワークが普及している現代で、他人になりますしてオンライン会議に参加し
情報を盗む犯罪が増えるのではないかと言われています。
【ディープフェイクで罪に問われるのか】
本人の同意を得ずに、他人の顔や声をディープフェイク動画に使用した場合、
名誉毀損や著作権法違反になる可能性が高いです。
実際に、アダルトビデオの出演者の顔を別の芸能人の顔にすり替えて逮捕された事件がありました。
【まとめ】
ディープフェイクはこれから発展していくAI社会にとって極めて危険な犯罪となりうるものです。
生体認証を含めた本人確認や、重要な会合をなるべくオフラインで行うなど、自衛策の重要性が高まってきています。
来るべき時代に備えましょう。