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2025/03/16 コラム

取り調べで不利にならないために!弁護士が教える供述のコツとNG行動

警察の取り調べを受けることになったら、どうすればいいのか不安になりますよね。でも、ここでの対応次第で、その後の結果が大きく変わることを知っておいてください。

取り調べは、事件の真相を明らかにするために行われますが、必ずしも公平とは限りません。警察や検察は、自白を引き出そうとしたり、誘導したりすることもあります。無理に話を合わせたり、記憶が曖昧なまま軽い気持ちで答えたことが、不利な証拠として扱われてしまうこともあるのです。

このコラムでは、取り調べを受ける際に気をつけるべきポイントや、供述のコツ、絶対にやってはいけないNG行動について、弁護士がわかりやすく解説します。正しい知識を持っていれば、不安を減らし、自分の権利を守ることができます。万が一に備えて、しっかりとチェックしておきましょう

絶対に知っておくべき!供述のコツ📝

 

警察の取り調べを受けると、多くの人が「早く終わらせたい」「正直に話せばすぐに帰れるのでは?」と考えてしまいます。しかし、焦って供述すると、後で大きな不利益を受ける可能性があります。取り調べでは、どんな状況でも落ち着いて冷静に対応することが最も大切です。

警察の誘導に惑わされない💡

警察官は、取り調べの中でさまざまな手法を使い、被疑者の供述を引き出そうとします。そのため、「そうです。」などと軽い返事をしてしまうと、後で「自分の発言」として証拠に使われる可能性があります

たとえば、次のような言葉には要注意です👇

「ここはこうだったんじゃない?」 → あなたが言ったわけではないのに、誘導的な質問で同意を求めてくる
「〇〇さんもそう言ってるよ?」 → 事実かどうかわからない情報を使い、プレッシャーをかけてくる
「今認めれば、罪が軽くなるかもしれないよ」 → 実際に軽くなる保証はないが、自白を促すための常套句

こうした警察の誘導に引っかからないためには、「本当に事実なのか?」と慎重に判断し、安易に迎合しないことが大切です

「話せばすぐに帰れる」はその時だけ🚨

取り調べの際、警察官が「素直に話せば、すぐに帰れるよ」と言うことがあります。しかし、これは信じてはいけません

仮に取り調べがすぐに終わっても、供述の内容によっては不利な証拠として扱われ、そのまま逮捕や勾留につながるケースもあります。特に、軽微な事件であっても、慎重に対応しなければなりません。

警察の言葉を鵜呑みにせず、「本当にそうなのか?」と一度考える冷静さを持ちましょう

黙秘権を正しく使う🛡️

取り調べでは、すべての質問に答える義務はありません。特に、否認している場合には、黙秘することも重要な選択肢です。やっていないことをきちんと説明したいという気持ちもわかりますが、なんの矛盾もなく理路整然と警察官の質問に答えるのはとても難易度が高く、そのときはいいと思ってサインした供述調書が後になって不利な証拠になることも珍しくありません

黙秘するということは「黙秘します。」「分かりません」と答えることではなく、ひたすら警察官の質問を無視し続けるということです。

一見簡単なようですが警察官は様々なプレッシャーをかけて黙秘を打ち破ろうとしてくるのでプレッシャーに負けて話してしまう人も多いです。

黙秘権を使うと、「なんで答えないんだ?」「被害者の気持ちになれ」「黙っていると余計に疑われるよ」「罪が重くなるよ」「弁護士は君の将来のことまで考えてないよ」などとプレッシャーをかけられることもあります。しかし、法律上、黙秘権を行使することはまったく問題ありません。

警察の誘導に乗らず、ひたすら無視し続けることで、無駄に不利な供述をするリスクを避けられます。

弁護士に相談する権利⚖️

取り調べを受ける人は、弁護士に相談する権利があります。事前に弁護士に同行を依頼しておけば、取り調べ中に疑問があれば一度取り調べを中断し、近くに待機している弁護士に聞いたり、電話で弁護士に聞くことができます。

この質問にはどう答えたらいいか?
供述調書にサインしても大丈夫か?
黙秘権を行使するべきか?

こうした疑問を取り調べ中に弁護士に相談することで、不必要に不利な立場に立たされることを防げます。特に、取り調べに不安がある場合は、一刻も早く弁護士に連絡することをおすすめします☎️。

取り調べでやってはいけないNG行動🚨

取り調べでは、無意識のうちに自分を不利にしてしまう行動を取ってしまうことがあります。ここでは、絶対に避けるべきNG行動を解説します。

❌焦って適当に話すのは危険!

取り調べは長時間続くこともあり、疲れや焦りから「とりあえず何か話せば終わるだろう」と考えてしまいがちです。特に記憶が曖昧な状態だと警察の言ったことが本当のように思えてきて、つい「そうです。」と警察に迎合したことを話すと、後で不利な証拠として扱われる可能性もあります。

たとえば、
❌「そうだったかもしれません」
❌「記憶はあいまいですが、たぶん…」

こうした発言は、後で「あなたがこう言った」と決めつけられる原因になります。供述は慎重に!無理に話す必要はありません

❌嘘をつく

「このくらいならバレないだろう」と思って自分のいい方に嘘をつくのは絶対にNGです🙅‍♂️。

警察は複数の証拠をもとに取り調べを進めており、供述に嘘があると、すぐに矛盾が見つかります。

❌ 嘘をつくと信用を失い、供述全体の信ぴょう性が疑われる
❌ 嘘が発覚すると、「悪質」と判断される可能性がある

事実をそのまま話すことが最善の方法です。とはいえ、不利なことまで話す必要はないため、迷ったら弁護士に相談しましょう☎️。

❌調書を確認せずに署名するのはNG!

警察は「ここにサインすれば終わるよ」と言ってくることがありますが、供述調書の内容をよく確認しないまま署名するのは危険です⚠️。

供述調書は、後の裁判で証拠として使われるため、一度署名してしまうと「この内容を認めた」と判断されます。

必ず全文を読み、違和感があれば訂正を求める
納得できない内容なら、署名しない勇気を持つ

署名しなければいけない義務はありません。署名しなければその調書は証拠として使うことができなくなります。面倒でも、自分の発言が正しく記録されているかをしっかり確認することが重要です

取り調べ後にやるべきこと

取り調べが終わったからといって安心するのはまだ早いです。取り調べの内容が今後の処分や裁判に影響を与える可能性があるため、適切なアフターケアが重要です。

📌 取り調べの内容をメモしておく

取り調べで何を聞かれ、どのように答えたのかをできるだけ詳細にメモしておきましょう📝。

✅ どんな質問をされたか?
✅ どのように答えたか?
✅ 警察官からどんな言葉をかけられたか?

取り調べは緊張する場面が多く、時間が経つと記憶が曖昧になりがちです。正確な記録を残しておくことで、後々の対応をスムーズに進めることができます。弁護士から「被疑者ノート」を渡されている場合はそこに書いて取り調べの内容を弁護士と共有しましょう。

【まとめ】

警察の取り調べでは、対応の仕方ひとつでその後の結果が大きく変わることがあります。焦って適当に話したり、警察の誘導に乗ってしまうと、不利な供述をしてしまう可能性が高くなります。

📌 取り調べでは冷静に対応し、事実と異なることは絶対に話さない
📌 「話せばすぐに帰れる」は信じず、弁護士に相談する権利を行使する
📌 黙秘権を正しく使い、不利になるリスクを避ける
📌 供述調書には慎重に対応し、納得できない内容には署名しない
📌 取り調べ後は、内容をメモし、弁護士に相談して適切な対策を取る

取り調べで不利にならないためには、正しい知識を持ち、冷静に行動することが最も重要です。

当事務所では、取り調べの同行含め刑事事件に関する法律相談を受け付けております。

初回相談無料です。お気軽にお電話またはLINEにてお問い合わせください。

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