2025/02/27 コラム
家の前にパトカーが停まっているのはなぜ?逮捕の前兆や弁護士に依頼するメリットを徹底解説!
ある日、自宅の前にパトカーが停まり、しばらくしてから去っていく…。そんな状況に遭遇すると、「何かの捜査なのか?」「自分に関係があるのでは?」と不安になる方も多いでしょう。特に、過去に刑事事件での経歴がある方なら、逮捕の可能性を疑ってしまうかもしれません。
この記事では、 「家の前にパトカーが止まる理由」や「逮捕されるかも、と不安になった時の対処方法」 について詳しく解説し、さらに弁護士に相談するメリットについてもご紹介します。
家の前にパトカーが停まっているのはなぜ?
家の前にパトカーが停まっているからといって、必ずしも自分や家族が事件に関与していると疑われているわけではありません。パトカーが自宅の前に一時的に停車する理由は、以下のようなケースが考えられます。
(1)単なる偶然・巡回中の一時停止
パトカーは定期的に地域を巡回しており、休憩や無線連絡のために一時的に停車することがあります。特定の家を狙っているわけではない場合が多いため、 深刻に考える必要はないでしょう。
(2)近隣での事件やトラブル
近くで事件や事故があった場合、その対応のためにパトカーが停まることがあります。特に、窃盗や傷害事件などの捜査で付近の防犯カメラ映像を確認している可能性もあります。
(3)事件の被疑者の捜査
事件の捜査において、被疑者の行動範囲や交友関係を捜査する際に、警察が車から自宅を観察している可能性はあります。しかし、通常は被疑者からわからないような形で行われるため、パトカーのような警察車両だとすぐ分かるような車両で行われることは少ないです。
(4)犯罪歴のある人物の所在確認
過去に刑事事件で捜査対象になったことがある場合、警察が 「居住確認」を行うこともあります。これは、再犯防止のために行われることがあり、特に前科や執行猶予中の人物が対象となることがあります。
家の前にパトカーが停まる以外に逮捕の前兆はある?
警察から事情を聞きたいと言われた場合
警察は、犯罪捜査の過程で事件に関係がある可能性がある人物を呼び出し、事情を聞くことがあります。犯人が特定できていない場合でも、参考人として何かしら関係があると判断された人に話を聞くことは珍しくありません。この場合は、証言を求められるだけでそのまま帰宅できるケースが多いです。
しかし、事情聴取の中で犯行への関与が疑われる証拠が出てきた場合、その場で逮捕されることもあります。特に、すでに被害届が出されている事件であれば、警察が証拠を揃えて逮捕の準備をしている可能性もあるため、注意が必要です。
自宅待機を命じられた場合
警察から「しばらく自宅で待機してください」と指示されることがあります。これは、以下の2つの可能性が考えられます。
(1)捜査が進行中である
逮捕せずに捜査を続ける場合、重要な証拠を集めるまで警察が慎重に進めることがあります。この場合、警察が確実な証拠を掴むまでは逮捕を見送っている状況です。
(2)逮捕令状を請求中である。
もっとも危険なのは、すでに逮捕する方針が決まっており、逮捕状の発行を待っている状況です。この場合、何の前触れもなく警察が突然自宅に来て逮捕される可能性があるため、慎重な対応が必要です。
自宅の前に警察が張り込んでいる場合
もし、自宅の前に警察官や捜査員がいる場合、それは以下のような理由が考えられます。
(1)付近で捜査活動をしている
近隣で何か事件が発生し、聞き込みや巡回をしている可能性もあります。この場合は特に問題ありませんが、何度も自宅周辺に警察が現れる場合は要注意です。
(2)自宅の張り込み・監視
警察が特定の人物の行動を把握するために自宅を張り込むこともあります。これは、逮捕に向けた準備や証拠収集の一環である可能性が高いため、何度も同じような光景を目撃する場合、逮捕の可能性を考えたほうがよいでしょう。
家宅捜索を受けた場合
警察が裁判所の令状を持って自宅に踏み込んできた場合、すでに捜査が大きく進んでいる状態です。
(1)事件に関係する証拠を探している
家宅捜索は、犯罪の証拠品を押収するために行われるため、警察が重要な証拠を見つければそのまま逮捕に繋がることもあります。
(2)逮捕がほぼ確実な状況
家宅捜索が実施される時点で、警察はその人物が事件に関与している可能性が非常に高いと考えています。捜索後にすぐ逮捕されるケースも多いため、この段階になったら覚悟を決める必要があるでしょう。
大抵の場合は予告なく逮捕される
これまで逮捕の前兆を見てきましたが、予告はなく逮捕されます。
被疑者に逃げられたり、証拠を隠されたり破棄される可能性があるため、基本的に逮捕の前兆はありません。
逮捕されるかもと不安な場合の3つの対処方法を徹底解説!
(1)警察に自首する
もし自分が犯罪を犯してしまい、今後について不安を感じているのであれば、罪を認めたうえで警察に自首することを検討するのも一つの選択肢です。
自首をすることで、警察に対して反省の意思を示すことができ、逃亡や証拠隠滅の恐れがないと判断されれば、逮捕を回避できる可能性もあります。
また、もし裁判になった場合でも、自首したことが考慮され、刑が軽減されることもあるでしょう。
ただし、自首をしたからといって必ず逮捕されないとは限りません。罪の内容や状況によっては、警察がその場で逮捕に踏み切ることもあるため、事前に弁護士に相談するなど慎重な対応が必要です。
(2)被害者と示談交渉する
自分に犯罪を犯したという認識がある場合、逮捕される前に被害者と示談交渉を進めることで、逮捕のリスクを低減できる可能性があります。
示談とは、被害者に対して金銭を支払い、謝罪や反省の意を示すことで、事件の解決を図る方法です。示談が成立すれば、被害届を取り下げてもらえるケースもあり、その結果として警察が逮捕に踏み切らないことも考えられます。
また、万が一逮捕されても、示談が成立していれば、不起訴処分になる可能性が高まったり、裁判になっても執行猶予がつく場合があります。
ただし、示談をしても必ず逮捕を避けられるとは限りません。事件の内容や被害者の意向によっては、示談が成立しても捜査が続行されることがあります。そのため、示談の効果について過信せず、慎重に対応することが大切です。
(3)弁護士に相談をする
逮捕の可能性がある場合、最優先すべきは弁護士に相談することです。
弁護士は警察の対応に精通しており、被害者との示談交渉を進めることで、事件を円滑に解決へと導く可能性があります。示談が成立すれば、被害届を撤回してもらえることがあり、その結果として捜査が打ち切られることも考えられます。
仮に逮捕されても、弁護士が「逃亡の恐れ」や「証拠隠滅の恐れ」がないことを法的に説明することで、長期間の拘束を回避できる可能性があります。
さらに、今後の捜査の流れや警察への適切な対応についても、弁護士は専門的な助言を提供し、精神的なサポートも行います。
早めの対応が逮捕のリスクを最小限に抑える鍵となるため、刑事事件に強い弁護士に速やかに相談し、適切な対策を講じましょう。
逮捕されそうな際に弁護士に依頼するメリットとは?
(1)自分がこれから何をすべきか助言をもらえる
弁護士は法律の専門家であり、逮捕の可能性がある場合には、まず相談することが重要です。
弁護士は警察対応に精通しており、被害者との示談交渉を進めることで、事件を円満に解決へと導く可能性があります。示談が成立すれば、被害届の取り下げにつながり、結果として捜査が終了することも考えられます。
万が一逮捕された場合でも、弁護士が「逃亡の恐れがない」「証拠隠滅の恐れがない」ことを法的に主張することで、必要以上の身体拘束を回避できる可能性があります。
また、刑事手続きの流れや警察の取調べ、裁判への対応についても、弁護士は具体的な助言を提供し、精神的な支えとなってくれるでしょう。
早期に弁護士へ相談することで、逮捕のリスクを最小限に抑え、適切な対応を取ることが可能になります。刑事事件に強い弁護士に迅速に相談し、適切な対策を講じましょう。
(2)警察に自首する場合は同行してもらえる
自分の罪を認めて自首しようとしても、一人で警察署に行くのは不安に感じることもあるでしょう。
その場合、弁護士に同行してもらい、必要な説明を代わりにしてもらうことが可能です。弁護士がいれば、不当な逮捕を防ぐだけでなく、論理的かつ正確な説明で警察に誤解を与えず、正しい状況を伝えられます。
警察に誤った情報を伝え、不要な逮捕を招かないためにも、自分で説明することに不安がある場合は、弁護士に相談するのが賢明です。
(3)被害者との示談交渉をスムーズに行える
警察に逮捕されないよう努めるだけでなく、逮捕後も裁判を避けたり、刑を軽減するためには、事前に被害者と示談を結ぶことが重要です。
自分で交渉することも可能ですが、当事者同士では感情的になりやすく、交渉が進まないケースも少なくありません。特に、被害者が「加害者と会いたくない」と考えることも多く、スムーズに進めるためには弁護士に依頼するのが賢明です。
弁護士は示談交渉の専門家であり、刑事手続きや示談金の相場などの知識を活かし、法的根拠に基づいた冷静な交渉が可能です。その結果、こちらに有利な条件での示談成立を目指し、早期の事件解決へとつなげることができます。
(4)逮捕後の弁護活動の準備ができる
逮捕されると、迅速な捜査のために最初の72時間は家族でも面会が原則禁止されます。
しかし、弁護士であればこの期間中でも自由に面会が可能です。そのため、警察対応や裁判への対処法について適切なアドバイスを受けることができます。
また、弁護士は家族や友人との橋渡し役となり、逮捕の経緯や学校・会社への説明方法を伝えることで、不安を軽減する手助けもできます。
早めに弁護士に相談することで事情を把握し、今後の弁護活動を円滑に進める準備が整います。
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