2025/02/14 コラム
オンラインカジノは違法!知らなかったでは済まない法律の落とし穴
スマホゲームで課金して楽しむ感覚の延長線上で、オンラインカジノに興味を持つ人が増えています。特に、海外で合法的に運営されているオンラインカジノも多いため、「日本でも問題なく遊べるのでは?」と考えてしまう人もいるかもしれません。
しかし、日本ではギャンブルに対して厳格な規制が敷かれており、パチンコや競馬、競輪、オートレース、宝くじなどの公営ギャンブルを除いて、ギャンブルは禁止されています。
オンラインカジノもまた違法とされており、「知らなかった」では済まされません。この記事では、オンラインカジノの違法性について詳しく解説します。
【オンラインカジノは違法!日本の法律で定められたルール】
オンラインカジノとは、インターネットを介してカジノサイトで賭けを行う仕組みのことを指します。実際に海外の合法的なカジノ運営会社が提供しているサービスもありますが、日本国内でオンラインカジノを利用すること自体が違法とされています。
(賭博)
第百八十五条 賭と博をした者は、五十万円以下の罰金又は科料に処する。ただし、一時の娯楽に供する物を賭かけたにとどまるときは、この限りでない。
(常習賭博及び賭博場開張等図利)
第百八十六条 常習として賭博をした者は、三年以下の懲役に処する。
2 賭博場を開張し、又は博徒を結合して利益を図った者は、三月以上五年以下の懲役に処する。
引用元:e-Gov法令検索
*一時の娯楽に供する物とは、お金や高額な物ではなく、「少額であってあって一時的な楽しみのために使用される物」を意味します。
つまり、日本国内にいる限り、オンラインカジノでお金を賭けた瞬間に賭博罪が成立する可能性があるのです。
また、単なるプレイヤーではなく、賭博を主催したり勧誘したりした場合には、より重い「常習賭博罪」(刑法186条)や「賭博場開帳図利罪」(刑法186条2項)に問われる可能性もあります。これらは3年以上の懲役刑が科されることもあり、非常に厳しい罰則が適用されます。
【「海外のサイトなら大丈夫」は通用しない!】
「オンラインカジノの運営元が海外なら、日本の法律は適用されないのでは?」と考える人もいます。しかし、これも大きな誤解です。
たとえ運営会社が海外にあっても、日本国内からオンラインカジノにアクセスし、賭けを行った時点で日本の法律が適用されるため、違法行為となります。
過去には、オンラインカジノを利用していた日本人が賭博罪で逮捕された事例もあります。「海外だから大丈夫」という考え方は非常に危険です。
【現在の取り締まり状況】
オンラインカジノは違法であるにもかかわらず、取り締まりが進んでいないという現状があります。その理由として、以下の点が挙げられます。
- 利用者が増加している
- オンライン上の違法行為は発覚しにくい
- 海外のサーバーを利用しているため捜査が難しい
特に、オンラインカジノは海外のサイトを経由しているため、警察が証拠を集めるのが難しいという課題があります。そのため、違法であると知りながらも「実際に捕まることはないだろう」と考えてしまう人が後を絶ちません。
【「知らなかった」では済まされない!】
オンラインカジノは日本の法律では明確に違法とされており、利用するだけでも賭博罪に問われる可能性があります。
- 刑法185条により、オンラインカジノでの賭博行為は違法
- 海外運営でも日本国内で利用すれば犯罪となる
- 取り締まりが強化される可能性が高い
「知らなかったから大丈夫」という言い訳は通用しません。実際にオンラインカジノ利用者が逮捕されたケースもあり、今後の取り締まりの強化によってさらにリスクが高まることが予想されます。
ギャンブルには依存症や詐欺のリスクも伴います。安易に手を出さず、健全な楽しみ方を選択することが大切です。
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